吊り編みメリヤスとは

「幻の着心地と風合い」

吊り編みとは日本に1900年初頭から輸入されはじめ、1960年代まで日本のニット産業界の第一線で活躍していましたが、生産性・採算性が極めて低い為、その後、量産を重視した高速編み機が主流となりにつれ次第に姿を消していった編み機です。

現存する吊り編み機は数少なく、また、稼働させるには熟練の職人の技術が必要な為、現役で吊編み機を動かしているのは「世界でも恐らく日本の数工場のみ」と言われています。吊り編み機は編みあげるまでの工程で糸や生地に無理な力がかからずにリラックスした状態を保てる構造になっているため、手編みのような独特の柔らかい着心地と風合いが生まれます。

 

吊り編みメリヤス

 

吊り編み機で作った生地は「空気まで編み込む柔らかさ」とも言われ、着れば着るほどに風合いがよくなっていくのが特長です。

 

吊り編みメリヤス